よいお天気です。丘の上で暮らす猫のタナさんは洗濯をしました。ワンピースやパンツ、くつしたも、みんな外に干しました。
それからクッキー作りを始めます。するとあんなに晴れていた空が暗くなり、雨がぽつりぽつりと降ってきました。でも、タナさんは気がつきません。雨はどんどん降ってきます。
「コンコンコン…」と誰かが窓をたたきます。「もしもし あめが ふっていますよ」と教えてくれたのは黒い傘。外を見ると小さな傘たちが洗濯物の上で歌っています。おかげで洗濯物は濡れずにすみました。
黒い傘は、傘の保育園の園長さん。傘の子どもたちと遠足に出かけたのです。傘たちにとって雨の日は、お出かけできるうれしい日です。傘の子どもたちも本当に楽しそう。雨の日が待ち遠しくなる絵本です。(店主)
かさのえんそく(こどものとも年少版2019年6月号)
うえのよう さく
福音館書店
2019年6月1日発行
本体407円+税
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