いつも「ビクビク」と暮らしている子どもがいます。小さな白いお化けのようなビクビクは、その子だけの秘密の友だち。ほかの人には見えないようです。
ビクビクは子どもを守ってくれます。ビクビクがいるから、その子はこわい目に会うことはありません。冒険もちょっとずつするようになり、だんだん強くなっていきます。
でも、ある国に引っ越してきたあと、ビクビクは急に大きくなりました。大きなビクビクは子どもが家の外に出ることを邪魔したり、学校でほかの子どもたちと遊ばせないようにします。子どもはひとりぼっちになってしまいました。
実は、私たちは誰もが「ビクビク」と暮らしています。やがて子どもはそのことを知ります。子どもはもう、ひとりぼっちではありません。子どもにも大人にも読んでほしい素敵な絵本です。ひとりぼっちと思っているすべての人に贈りたい絵本です。(店主)
ひみつのビクビク
フランチェスカ・サンナ 作
なかがわちひろ 訳
廣済堂あかつき
本体1600円+税
2019年4月30日発行
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