「珪藻アート」を紹介する写真絵本です。珪藻アートって、ご存知ですか? 私はこの絵本で初めて知り、その美しさに目を見張りました。
珪藻については、ガラスのような体を持った藻の一種という程度の知識しか持ち合わせていませんでした。この絵本でも「ガラスの殻を持つ藻」と説明されています。珪藻は自然の中で、水のある場所であれば容易に見つけて採集することができるそうです。
採集した珪藻をより分けて、薬品に漬けたり水洗いしたりして、ガラスの殻を完璧に、きれいにします。こうして得られた小さなガラスが珪藻アートの作品をつくる材料になります。
珪藻のガラスの殻を一つひとつ並べて、模様や絵、文字を描きます。キャンバスに相当するのは、ガラス板のプレパラート。完成した作品は目で見ることはできません。顕微鏡をのぞいて鑑賞します。それが珪藻アートです。百聞は一見に如かず。ぜひこの絵本で珪藻アートの世界を堪能してください。(店主)
珪藻美術館(たくさんのふしぎ2019年6月号)
奥修 文・写真
福音館書店
2019年6月1日発行
本体713円+税
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