ロシアのお話の絵本です。森の原っぱで動物たちモミの木の飾り付けをしています。今日は大晦日。みんな一緒に、新年をモミの木のまわりで迎えるのです。
ところが、ろうそくを持ってくるはずのクマくんの姿が見えません。クマくんはひどい熱を出して、ベッドで寝ていたのです。お医者さんのキツツキ先生は「こんなに熱がたかいんじゃ、“雪の花”がないと、たすからんよ」と言います。
まだ誰も見たことがない雪の花。どんな花で、どこに咲いているのかも分かりません。クマくんと一番仲のいい友だちのハリネズミが「だいじょうぶ、ぼくがきっと見つけてくるよ!」といって外に飛び出しました。ハリネズミはクマくんを助けることができるのでしょうか。
絵はロシアのオリガ・ファジェーエヴァが描きました。紫と青の色がとても印象的な絵です。お話は、ロシアの児童文学者・詩人のセルゲイ・コズロフによる同名の戯曲がもとになっています。文章は日本人の田中友子さんが書いており、日本のオリジナル作品として出版されています。(店主)
雪の花
セルゲイ・コズロフ 原作
オリガ・ファジェーエヴァ 絵
田中友子 文
偕成社
本体1800円+税
2018年11月発行
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