お正月のおせち料理に欠かせないのが黒豆です。ふっくらと煮たつやつやの黒豆はとても美味しい。黒豆は畑で作ります。どうやって作るのでしょう。この絵本がおばあちゃんの黒豆作りを描きます。
梅雨の前に種まきをします。種は去年採った黒豆です。畑の隅の苗床を作り、黒豆を蒔きます。芽が出て苗になります。苗を畑に植え替えて育てます。黒豆の花は小さく、紫色をしているそうです。
台風が来て、黒豆は斜めに倒れてしまいました。でも、大丈夫。黒豆は根をしっかり張るので、台風の風で倒されても、すぐに立ち直ることができるのです。
秋になると、いよいよ収穫です。茎ごと抜いて乾燥させ、黒豆の入ったさやを茎につけたまま棒で叩きます。「まめたたき」というそうです。黒豆が鞘からどんどん飛び出してきます。「ころんと まるい くろまめが ことしも たくさん とれました」。孫の家に送られたおばあちゃんの黒豆は美味しいおせち料理になりました。もちろん、おばあちゃんの家でもおせち料理の一品になっています。(店主)
おばあちゃんのくろまめ(かがくのとも2019年1月号)
鎌田暢子 さく
福音館書店
2019年1月1日発行
本体389円+税
0 件のコメント:
コメントを投稿