朝焼けの面白さを伝える絵本です。朝焼けは早起きしないと見られないので、夕焼けほど馴染みがありません。でも、一味違うスペクタクルを楽しめるようです。お正月に初日の出でチャレンジしてはいかがでしょう。
冬の朝、あヒロくんは太陽より早起きして、おとうさんと外に出ました。太陽が山の上から出てくるところを見るつもりです。おとうさんは白い息を吐きながら「たんぼのほうまで いってみよう」と言いました。
暗い空がだんだん赤くなり、雲が光っています。真っ赤な太陽が顔を出します。ヒロくんは太陽から目をそらしました。直接、太陽を見ると目を悪くしてしまうことがあるからです。周りの景色がどんどん赤くなっていきます。
後ろからヒロくんを呼ぶ声が聞こえました。振り返ると、光の中を歩いてくる人がいます。おかあさんです。ヒロくんはおかあさんにさっき見たことを話しながら帰りました。ヒロくんがうれしそうに言いました。
「ぼくは けさ たいようより はやおきしたよ」(店主)
たいよう でてきたぞ(ちいさなかがくのとも2019年1月号)
大橋政人 ぶん
松成真理子 え
福音館書店
2019年1月1日発行
本体389円+税
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