東邦大学付属東邦中学校・高等学校国語科教諭の堀越正光先生が今年9月、「東京物語散歩100」を上梓されました。朝日新聞東京版に連載されていたコラムの「東京物語散歩」を書籍化しました。その出版を記念し、くわのみ書房は12月15日、堀越先生のミニ講演会&サイン会を開催しました。
本書のタイトルにある「物語散歩」とは、小説に描かれた場所を実際に訪れて、その作品をさらに深く味わうプラスアルファの楽しみのこと。堀越先生は勤務されている学校の生徒たちにもっと本に親しんでもらいたいと、課外活動の一環として1996年から実践されてきたそうです。
ミニ講演会では堀越先生が小説で描かれた情景と物語散歩で見たことを対比させながら紹介。フィクションの世界に現実の場所が具体的に表現されていると、その作品に迫力が伴うようになることがよく分かりました。物語散歩を通じて、読者はその作品が創造されていくプロセスを感じ取ることができそうです。この本は読書の楽しみをさらに広げるきっかけにもなるでしょう。
この日は堀越先生のかつての教え子たちも集まり、にぎやかなイベントになりました。ご来店いただいた方々にあらためて感謝申し上げます。ありがとうございました! (店主)
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