「母の友」2019年1月号が入荷しています。特集の新春インタビューで、2018年3月に国際アンデルセン賞を受賞した角野栄子さんが登場しています。
インタビューは「仕事と人生」というテーマでお話を聞いています。角野さんは、子どもの将来の仕事と人生について心配している人たちに向けて、子どもが身体で感じる機会を潰さないでほしいと呼びかけます。
現在は「選択の時代」であり、たくさんある情報の中からいくつかを選び、それらをただ並べただけで、これが自分の考えだという人が多い。でも角野さんは、それは誰かの意見であり、自分の意見ではないといいます。まだ見ぬ世界を見てみたい、あるいは見えない世界を見てみたいという心の動きがなければ、新しいものを生み出すことはできないと述べています。
もちろん、世の中には全く完璧に新しいものは存在しないでしょう。だから角野さんは、過去の伝統を学ぶことも必要になると指摘します。そうして仕入れた情報を自分の身体感覚を経由させて出すことが大切だといっています。子どもが挑戦する気持ちを応援することが大人の仕事。角野さんの言葉を胸に刻んでおきたいと思います。(店主)
「母の友」2019年1月号
「母の友」2019年1月号
福音館書店
本体505円
2019年1月1日発行
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