東京・国分寺市の絵本・児童書専門店の「おばあさんの知恵袋」で6月20日、絵本好きが集まるビブリオパドルが開かれました。参加者同士が持ち寄った絵本を紹介し合います。今月のテーマは梅雨の時期らしく「しっとり、しんみり」でした。
私は「あさがくるまえに」(岩波書店)を紹介しました。雪の日を描いた絵本です。季節外れですが、雪で「しっとり」こともあると、無理やりこじつけてみました。
この絵本にはパイロットの母親が登場します。子どもは浮かぬ顔をしています。夜のフライトで母親が仕事に出るからです。でも雪が降り、飛行機は欠航になりました。子どもは母親と、雪で遊ぶ楽しい一日を過ごします。子どもの細やかな願いがモチーフになっています。その願いが普遍性を帯びた詩で表現され、深く胸に沈んでいきます。
そのほか今回取り上げられた絵本は、「水おとこのいるところ」(岩崎書店)、「よあけ」(福音館書店)、「たなばた」(福音館書店)、「ラヴ・ユー・フォーエバー」(岩崎書店)、「おこだでませんように」(小学館)、「クマよ」(福音館書店)、「やさしいライオン」(フレーベル館)でした。(店主)
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