夏の暑い日、野山の川は子どもたちにとって格好の遊び場になります。この絵本では「ひでちゃん」たちが千曲川という大きな川まで遠征します。どんな楽しいことが待っているのでしょう。
魚獲りが始まりました。鮒が取れました。大きい子が鮎をヤスで獲ろうとしますが、「すばしっこい」鮎はそう簡単に獲れません。でも、鰻も獲れてみんなは大喜びです。
大きい子たちが向こう岸まで泳いで行きました。「ながれが はやいから ちびは そこにいろ」と言われたのに、ひでちゃんも向こう岸を目指します。泳ぎ始めたひでちゃんですが、溺れそうになります。川底を見ると、大きな動物の骨が見えました。果たしてひでちゃんも、こんな風になってしまうのでしょうか。
絵日記のようなこの絵本を読んで、親戚の家がある田舎の川で遊んだ日々のことを思い出しました。自然の中で過ごす貴重な時間でした。夏休みも、もうすぐです。(店主)
まなつのかわ(こどものとも2018年7月号)
菊池日出夫 さく
福音館書店
2018年7月1日発行
本体389円+税
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