おもちの絵本です。とても美味しそうです。火鉢でおもちが焼けるまでのプロセスを丁寧に描きます。もちろん、焼きあがったおもちはいただきます。読み終えた後、誰もがきっと、おもちが食べたくなることでしょう。
おもちを焼くとき、必ずドラマがあります。焦げ目がついてぱりぱりしたおもちの表面がパリッと割れて、中からぷうっと膨らみます。どんなふうに割れて、どんなふうに膨らむか、予測できないところが面白い。
絵は木版画です。色調は穏やかで、やさしい肌触りを感じさせます。木版画の特長を生かした繊細な表現で、見る人を惹きつけます。
火鉢を使うと、おもちが焼けるまでのようすがよくわかります。でも、実際に火鉢を使っている家は少なくなりました。何を使って焼いても、おもちは美味しいものです。もうすぐお正月。おもちをたくさん楽しみましょう。(店主)
おもち(こどものとも年少版2018年1月号)
彦坂有紀 もりといずみ さく
福音館書店
2018年1月1日発行
本体389円+税
本体389円+税
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