ジョン・レノンが歌う「イマジン」が絵本になりました。口ずさみやすいメロディと平易なことばで世界の平和を求めたこの歌は、多くの人たちから愛されています。
絵本では一羽の鳩がメッセンジャーを務めます。オリーブの枝をくわえながら飛び回り、この歌が伝えるメッセージを届けます。あたたかみのあるシンプルな絵は、歌を離れていろいろな物語を紡ぎ出すことでしょう。
すべての人々が平和に暮らすことを想像してごらんと、鳩の「ぼく」は呼びかけます。他人からは「夢見がち」とあしらわれてしまうかもしれません。でも、「ぼく」は知っています。「ぼく」は決して一人ではない。そして、「きみもいつか来ないか」と誘います。
この歌は1971年に発表されたそうです。45年以上が過ぎた今でも、残念ながらこの歌の願いとは程遠い現実があります。それでも希望はあります。この歌に誘われた大勢の仲間たちがいるからです。この絵本でも「ぼく」の仲間たちが集まりました。いろいろな鳥たちに囲まれた鳩の「ぼく」はとてもうれしそうです。(店主)
IMAGINE イマジン〈想像〉
ジョン・レノン 詩
ジャン・ジュリアン 絵
ヨーコ・オノ・レノン 序文
岩崎夏海 訳
岩崎書店
本体1700円+税
2017年11月30日発行
2017年11月30日発行
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