ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2017年11月2日木曜日

【本の紹介】「いる」じゃん



 詩と絵で構成された絵本です。詩の言葉がストレートに、読む人の心に刺さります。絵は色彩を抑えてた描かれていますが、あたたかみが伝わってきます。
 詩は「だれかいるかー」という問いかけから始まります。一人ぼっちだった「地球」は、寂しくて仲間が欲しくなり、たくさんの仲間を生み出し賑やかになったといいます。「ぼく」も地球の真似をして仲間を見つけに行くのです。
 詩は、「いる」じゃん、で終わります。仲間はいっぱい、いるのです。この絵本は生を肯定し、今日も元気に生きていけるようにエールを送っていると思います。
 詩人・童話作家のくどうなおこが詩を書き、漫画家の松本大洋が絵を描きました。お二人は母子であり、親子による共作です。2017年11月3日から26日まで、松本大洋『「いる」じゃん』原画展が東京港区の Rainy Day Bookstore & Cafe で開催されています(http://www.switch-store.net/hpgen/HPB/entries/290.html を参照)。(店主)

「いる」じゃん
くどうなおこ 作
松本大洋 絵

スイッチ・パブリッシング
本体1600円+税
2017年7月7日発行

0 件のコメント:

【本の紹介】わたしの町ナガサキ 原爆を生きのびた柿の木と子どもたち

 多くの人に読んでいただきたい物語です。みんな一緒に、平和への願いを大切に持ち続けるために。  語り手は一本の柿の木です。そこは港を取り囲むように広がる長崎の町。柿の木のてっぺんからは、町全体が見渡せます。柿の木は100年以上前に、若い夫婦が植えました。その夫婦の家族と一緒に、長...