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2017年11月18日土曜日

【本の紹介】ずんずんばたばたおるすばん(こどものとも年少版2017年12月号)



 子どもが初めてお留守番をするとき、ちょっと怖いと思うかもしれません。でも、何回かやっているうちに、実はとても楽しいことだと分かります。大人がいる間は姿を見せない仲間たちが登場し、一緒に遊んでくれるからです。
 この絵本に出てくる仲間はたくさんの動物たちです。おかあさんが買い物に出かけたとたん、天井から小ザルたちが降りて靴磨きを始めました。押入れにはナマケモノ、冷蔵庫にはペンギン、そしてお風呂にはクジラまでいて、思い思いに過ごしています。
 リズミカルな文章が一気に流れていき、立ち止まることはありません。明るい色使いの絵は、縦の見開きを使い、それほど広いはずもない家の中をダイナミックに描いています。
 描かれた洗濯物を注意してみると、片方足りない靴下があります。絵本の中のどこかにあるはずです。じっくり読んで、探してみましょう。

ずんずんばたばたおるすばん(こどものとも年少版2017年12月号)
ねじめ正一 文
降谷なな 絵 

福音館書店
2017年12月1日発行
本体389円+税

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