表紙に牛の顔が大きく描かれています。つぶらな瞳がなんともかわいい。息づかいまで感じられそうで、迫力満点です。
子どもがおとうさんと一緒に牧場を訪れるところからお話が始まります。牛の乳搾りを体験して楽しむようです。牧場のおじさんが「この うしの おっぱいを しぼってごらん」と言って牛を連れて来ました。「もおお」と鳴く牛の大きな声に子どもはびっくりしました。
牛のおっぱいに初めて触る子どものわくわくした気持ちが伝わります。乳を搾っても最初はお乳が出てきません。おじさんに教わってうまく搾れたときのうれしさは格別でしょう。
紙パックで売られている牛乳も、牛からお乳をもらってつくられています。私たちは食べ物を、命ある生き物から得ているのです。それを知ることで、私たちの生活をより豊かなものにすることができると思います。同時に、多くの生き物への感謝の気持ちを忘れたくありません。
うしさんぎゅうにゅうくださいな(ちいさなかがくのとも2017年12月号)
おおきあさみ さく
福音館書店
2017年12月1日発行
本体389円+税
本体389円+税
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