シャクルトンの大漂流
岩波書店
本体2000円+税
2016年10月14日発行
ウィリアム・グリル 作
千葉茂樹 訳
南極大陸横断に挑んだ冒険者たちの物語です。柔らかなタッチの絵で描かれる壮大で過酷なストーリーは、読む人をぐいぐい惹きつけます。
実話に基づくお話です。主人公はイギリス人のアーネスト・シャクルトン。1874年2月15日生まれです。日本では1868年に元号が明治となり、1877年には西郷隆盛たちが西南戦争を起こす。そんな時代と重なります。
シャクルトンは16歳で家を出て船乗りになりました。スコットらによる1901年の南極探検に隊員として参加し、1911年にノルウェーのアムンセンがスコットより早く南極点到達を果たすと「のこる偉大な探検はただひとつ。南極大祭横断だ」と考え、その準備にかかります。
冒険のための資金集めや隊員募集などから始まるお話は緻密に、そして具体的に進められ、読む人を飽きさせません。南極大陸に近づくと、シャクルトンらを乗せた船は流氷に進路を妨げられ、氷の圧力で船が破壊されてしまいます。実際の南極探検は想像を絶する厳しさを伴うものでした。
シャクルトンはリーダーとして隊員たちの士気を保つために苦心します。苦しい状況が続くからこそ、希望を失わないことが大事です。シャクルトンの南極大陸横断という探検は結局、失敗に終わりました。しかし、隊員のほとんどが生き残ることができました。まさにこの絵本で描かれた「勇敢な心と不屈の精神」のおかげだったのでしょう。
シャクルトンはリーダーとして隊員たちの士気を保つために苦心します。苦しい状況が続くからこそ、希望を失わないことが大事です。シャクルトンの南極大陸横断という探検は結局、失敗に終わりました。しかし、隊員のほとんどが生き残ることができました。まさにこの絵本で描かれた「勇敢な心と不屈の精神」のおかげだったのでしょう。
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