千葉市美術館の「ウォルター・クレインの仕事」展に行きました。「絵本はここから始まった」というサブタイトルがつけられた展覧会です。残念ながら、5月28日が最終日。なんとかその前日に行くことができました。
ウォルター・クレインは19世紀後半にイギリスで活躍し、現代の絵本の基礎を築いた絵本作家です。1845年に生まれ、1915年に没しています。壁紙やテキスタイル、室内装飾などのデザイナー、また装飾芸術の理論家、教育者、画家、さらには熱心な社会主義者などとして、多方面で活躍した人です。
ウォルター・クレインは13歳のとき、木口木版の工房に入り、デッサンなどの研鑽を積みました。その後、木口木版の多色刷り技術を開発したエドマンド・エヴァンズに才能を見出され、2人で全ページカラー刷りの絵本の制作を開始します。この絵本は8~12ページほどの簡易なつくりで、当時トイ・ブック呼ばれていました。クレインが下絵を描き、それをエヴァンズが版画にしました。見開きページの中に絵と言葉が一体となってデザインされ、ページをめくって完結する1冊の絵本として作ったのは、クレインが初めてといわれています。
今回の展覧会では、クレインのトイ・ブックがほぼ全てそろったということです。題材は、マザーグースやアルファベットを覚えるためのうた、さらに日本でもお馴染みの「長靴をはいた猫」や「美女と野獣」などの物語もあります。実際のトイ・ブックを見て、クレインによって描かれた人物や動物が、今でもとてもいきいきとしていることに驚かされました。
今回の展覧会では、クレインのトイ・ブックがほぼ全てそろったということです。題材は、マザーグースやアルファベットを覚えるためのうた、さらに日本でもお馴染みの「長靴をはいた猫」や「美女と野獣」などの物語もあります。実際のトイ・ブックを見て、クレインによって描かれた人物や動物が、今でもとてもいきいきとしていることに驚かされました。
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