宮沢賢治の鳥
岩崎書店
本体1700円+税
2017年2月15日発行
国松俊英 文
舘野鴻 画
この絵本は宮沢賢治の童話や詩に登場する鳥たちを通じて、賢治の作品の理解を深める筋道を示しています。内容は子ども向きとはいえないでしょう。でも、細密画の絵が素晴らしい。子どもや賢治の作品にあまり触れたことがない人でも、生き生きと描かれた鳥たちの姿に目を見張ることでしょう。
宮沢賢治の作品に登場する鳥たちはほとんど日本の鳥たちですが、例外的に外国産のハチドリが登場します。どうしてハチドリが賢治の作品に出て出てくるのか、その考察が面白い。3つの仮説から、賢治の創作過程の真実に迫ります。
宮沢賢治は野山を歩くことが好きで、野宿することも多かったようです。この絵本の作者は「たくさんの童話や詩は、そんな日々に、草原を吹く風や夜空にかがやく星の光からもらってきたものだ」と書いています。
宮沢賢治の世界はあまりに広すぎて、その作品を捉えどころがないように感じることもあるかもしれません。一方で、いつかきちんとまとめて読んでおきたいという人も少なくないのではないでしょうか。この絵本がそのきっかけになりそうです。
宮沢賢治の世界はあまりに広すぎて、その作品を捉えどころがないように感じることもあるかもしれません。一方で、いつかきちんとまとめて読んでおきたいという人も少なくないのではないでしょうか。この絵本がそのきっかけになりそうです。
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