ゆりちゃんのおひなさま
PHP研究所
本体1300円+税
2016年2月8日発行
花山かずみ
花山かずみ
ゆりちゃんは目覚まし時計が鳴る前に目が覚めてしまいました。今日は楽しいひなまつりです。ゆりちゃんはぬいぐるみの友だちに、おひなさまを見せてあげました。
次にゆりちゃんは、おひなさまたちに友だちを紹介します。「あひるの ガーコに くまの トコちゃん。そして ねこの タマです」。タマはゆりちゃんのお家で飼っている本物の猫です。
そのとき、誰かの声がしました。三人官女たちです。「わたしたちには なまえが ありません。さんにん まとめて さんにんかんじょ なんて あんまりです」。それでゆりちゃんは三人にそれぞれ名前を付けてあげました。すると今度は、おひなさまが「わらわにも なまえを つけてたもれ」。ゆりちゃんに名前を付けてもらって上機嫌のおひなさまは、自分のお屋敷にゆりちゃんを招待するといいます。カーテンの向こうはおひなさまたちの世界。桃の木の林がとてもきれいです。
名前を付けてもらって、おひなさまたちは初めて自分自身を取り戻したのかもしれません。名前があるって、実はとてもすてきなことだったのですね。親しみが持てる絵とお話で、ひなまつりが一層楽しくなる絵本です。
名前を付けてもらって、おひなさまたちは初めて自分自身を取り戻したのかもしれません。名前があるって、実はとてもすてきなことだったのですね。親しみが持てる絵とお話で、ひなまつりが一層楽しくなる絵本です。
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