走れ‼︎ 機関車
偕成社
本体2400円+税
ブライアン・フロッカ 作/絵
日暮雅通 訳
迫力満点の大型絵本です。舞台はアメリカ合衆国の大陸横断鉄道。蒸気機関車が走る時代です。機関車に乗り込むのは母親、そして姉、弟の2人の子どもたち。3人とも不安と期待が混ざったような複雑な表情です。
扉のページには「カリフォルニアノジュンビハ スベテ トトノッタ。デキルダケハヤク コラレタシ。パパヨリ」と書かれた電報があります。父親がネブラスカ州に残した家族をカリフォルニア州に呼び寄せているようです。電報の日付は1869年5月10日。母親たち3人は、同じ月の15日から通常運行が始まった大陸横断鉄道を使ってカリフォルニア州に向かうことになります。さあ、どんな旅になるのでしょう。
この絵本にある解説は、アメリカ合衆国の東部と西部を結ぶ大陸横断鉄道はアメリカ人の生活を大きく変化させたと指摘しています。人や物、そしてアイデアの移動が容易になり、社会が活性化しました。また解説では、鉄道がもたらす変化を押し付けられた立場の人々たいたことも紹介しています。
絵の迫力に圧倒されます。蒸気機関車や駅、線路、客車などのようすなどが丁寧に描かれています。作者のフロッカはこの作品で2014年のコルデコット賞を受賞しました。鉄道好きはもちろん、それ以外の子どもも、そして大人も楽しめる絵本です。
絵の迫力に圧倒されます。蒸気機関車や駅、線路、客車などのようすなどが丁寧に描かれています。作者のフロッカはこの作品で2014年のコルデコット賞を受賞しました。鉄道好きはもちろん、それ以外の子どもも、そして大人も楽しめる絵本です。
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