千葉市美術館の「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」に行きました。世界最大規模と言われる「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」(略称BIB=Biennial of Illustration Bratislava)には日本からも多くの作品が出品されています。BIBはスロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年ごとに開かれる絵本原画コンクールです。
実際に出版された絵本の原画を審査対象とし、芸術性が高い、あるいは実験的でユニークな作品が集まることでも評価を得ています。1965年のプレ展示を経て1967年に第1回BIBが開かれました。第1回のグランプリは日本の瀬川康康男さんによる「ふしぎなたけのこ」が受賞しています。2015年は記念すべき25回目の開催となり、BIBは50周年を迎えることになりました。
BIBの日本巡回展は2000年に始まりました。2015年の今回は50周年を記念して、第1部で日本の絵本の歴史50年をBIBの歴代参加作品でたどる展示が企画されました。BIB創設は日本の絵本文化が大きく花開こうとする時期と重なっています。BIBの歴代参加作品を通じて日本の絵本の歴史を振り返り、あらためてその文化の奥深さを知ることになります。
第1部で展示されている原画は「ちからたろう」や「スーホの白い馬」「エンソくんきしゃにのる」など多数に上ります。お馴染みの絵本の原画を見ることでその素晴らしさを再確認し、身近にそうした絵本があることの幸せを強く感じました。また今回のBIBでは、日本のミロコマチコさんによる「おれときいろ」が「金のりんご賞」を受賞しています。
「BIB50周年 ブラスティラヴァ世界絵本原画展 絵本の50年 これまでとこれから」
千葉市美術館
2017年1月4日(水)~2月26日(日)
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