絵本の「スーホの白い馬」は今でも多くの人を魅了するロングセラーです。絵を描いた赤羽末吉は、戦争前に中国に渡り、モンゴルを訪問するなど多くの貴重な体験を重ねました。その体験は「スーホの白い馬」の制作に活かされ、私たちが大きな楽しみを得る結果に繋がりました。
今年5月実施の予定で「『スーホの白い馬』の原点をめぐる旅」と題したツアーが企画されています。その事前学習会として、赤羽末吉の三男の妻である赤羽茂乃さんの講演会が2月16日に開かれました。茂乃さんは義父・末吉について研究を進め、末吉が絵本に込めた思いを広く知ってもらいたいと、講演活動などを積極的に行っています。
作品に向かう絵本画家の真摯な姿勢は、ときとして子どもっぽい態度になって表れることがあります。今回も身内ならではのエピソードを交えたお話を楽しくお聞きすることができました。
赤羽末吉が中国で過ごした時代に訪れたモンゴルでの体験こそ「スーホの白い馬」の原点といってよいでしょう。「スーホの白い馬」ができ上がるまでのプロセスをお聞きすることで、広く絵本への理解が一層深まったように思います。ツアーについてのお問い合わせは富士国際旅行社(電話03-3357-3377)まで。
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