とっとこうれしいな(こどものとも0.1.2. 2017年3月号)
福音館書店
荒川薫 文
山内彩子 絵
本体389円+税
歩き始めたばかりの子どもは、それまでとは違う方法で世界を感じるようになります。地面に直接触れるようになった足の裏の感覚が新たに加わるからです。
子どもたちは、どこかくすぐったいような足の裏の感覚が楽しくて仕方ないのか、とっとことっとこ歩き回るのが大好きです。この絵本の作者の荒川薫さんはそんな子どもたちのようすをよく観察して、簡潔な文で見事に表現しています。
主人公の子どもは、一人で歩けるようになったばかりでしょうか。散歩に出かけた先は、「ふかふか」の草の上や「じゃくじゃく」の小石の道、「ばしゃばしゃ」の水たまり、「さくさく」の砂場。靴を履いて歩くことがとても楽しそうです。「どでん!」と転んでも大丈夫。よいしょと立って、また一人で歩き始めました。
絵を担当されたのは美大の日本画科を卒業された山内彩子さん。柔らかいタッチで子どものうれしそうな表情を自然に描き、読む人を楽しませuresiina
ます。
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