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2017年2月1日水曜日

【本の紹介】プーさんとであった日/ウィニー 「プーさん」になったクマ




プーさんとであった日
評論社
本体1500円+税
リンジー・マティック ぶん
ソフィー・ブラッコール え
山口文生 やく

ウィニー 「プーさん」になったクマ
汐文社
本体1600円+税
原作 サリー・M・ウォーカー
絵 ジョナサン・D・ヴォス
訳 さくまゆみこ

 童話の「クマのプーさん」をめぐる本当のお話を描いた絵本が2冊出版されました。プーさんにはモデルになった熊がいたことをご存知ですか。「プーさんとであった日」と「ウィニー 「プーさん」になったクマ」は、世界中で愛されているプーさんが誕生するまでの実話を紹介します。
 カナダのウィニペグというところに、獣医師のハリー・コールボーン(コルボーン)が住んでいました。ハリーはカナダ軍の一員としてウィニペグを離れることになります。列車に乗ったハリーがカナダ・オンタリオ州のホワイト・リバー駅に着いたとき、プラットホームで一匹の子熊と出会います。20ドルで買い取られた子熊は地名と同じウィニペグと名付けられ、短く「ウィニー」と呼ばれるようになりました。ウィニーはハリーが所属する軍隊の仲間たちとイギリスまで一緒に行くことになります。でも、別れのときがやってきました。ハリーはフランスに行くことなり、ウィニーをロンドンの動物園に預けることにしました。
 動物園でウィニーは一人の子どもと出会います。その子の名前はクリストファー・ロビン・ミルン。ウィニーと仲良しになったことをきっかけに、クリストファーは大事にしていたクマのぬいぐるみを「ウィニー・ザ・プー」と名付けます。そして、クリストファーのおとうさんのアレン・アレグザンダー・ミルンがクリストファーとクマのぬいぐるみのお話をつくり、それらは本になりました。「クマのプーさん」の誕生です。
 「プーさんとであった日」の作者はウィニーを育てたハリーの曽孫です。絵を描いたソフィー・ブラッコールはこの作品でコールデコット賞を受賞しています。「ウィニー 「プーさん」になったクマ」はノンフィクションのほか多くの児童書も手がける作家が書きました。内容はどちらもほぼ同じ。プーさんがどうやって誕生したか、とてもわくわくしながら読みました。

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