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2016年9月9日金曜日

【本の紹介】ロベルトのてがみ



ロベルトのてがみ
好学社

マリー・ホール・エッツ 作
こみやゆう 訳

 「もりのなか」などで知られる作者のマリー・ホール・エッツは、貧困地区の住民の生活を援助する社会事業に取り組んでいた時期があり、主に子どもの福祉のために働いていたそうです。この物語は、そのころに出会った実在の少年をモデルに書かれました。
 主人公のロベルトの家族は、アメリカのカリフォルニア州の小さな町に住んでいます。おとうさんとおかあさんは子どもが生まれる前にメキシコからアメリカへやってきました。2人ともスペイン語を話し、英語は使えません。家族の中で英語がわかるのは、ロベルトのおにいさんのマルコだけでした。マルコは学校に通っているので、英語が話せるようになったのです。
 ある日、おとうさんと喧嘩をしてしまったおかあさんは、家から追い出されてしまいます。そして、いたずらっ子のロベルトは、子どもの世話をしてくれる子どもセンターに行くようになります。そこでロベルトはだんだん英語を覚え、マルコにも手伝ってもらい、おかあさんに手紙を書きました。ロベルトの手紙はおかあさんに無事届くのでしょうか。
 アメリカではメキシコからの移民が大きな問題になっているようです。一方で、この作品からは移民の子どもに対するエッツの深い愛情を感じることができます。子どもへの愛情は普遍的なものであり、そのことを私たちは忘れてはならないと思います。

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