新しい友だちができるまでのお話を綴った絵本です。性格も、住んでいる場所も違う二人の子どもが、出会いのときを迎えます。
みちは、大きな街のマンションに住んでいます。おかあさんと2人、いえいえ猫のカンタロウも一緒に暮らしています。なつは、海辺の小さな街に住んでいます。おとうさんとおかあさん、おじいちゃんとおばあちゃんとおとうと、そして犬のチロも一緒です。
みちは宝物は道端で拾ったハート型の石です。なつの宝物は砂浜で見つけたガラスのかけらです。2人ともたくさん集めた石やガラスを眺めるのが好きです。夏休みになって、みちはおじいちゃんとおばあちゃんのいる海辺の家でしばらく過ごすことになります。さあ、舞台は整いました。
みちとなつの出会いは偶然でしょうか。その偶然は、それまでの時の積み重ねが作った必然だったのかもしれません。そうした積み重ねを、誰もが一人ひとりが持っている。あなたの今のこのひとときが積み重なって、やがて何かを生み出すことになるのかもしれません。何かワクワクしてきますね。(店主)
みちとなつ
杉田比呂美 さく
福音館書店
2021年6月5日発行
定価1540円(本体1400円+税10%)
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