1980年代から関東地方の都市でも小さなタカの姿を見かけるようになったそうです。日本にいるタカやワシの中で一番小さい「ツミ」という鳥です。
ワシやタカ、そしてハヤブサ、フクロウの仲間は猛禽類と呼ばれます。日本で見られる猛禽類の多くは渡り鳥で、春先に南から日本にやってきます。そして、子どもを育てた後、秋になると南に帰って行きます。
ツミも渡り鳥です。この絵本は、木の枝にとまるツミを見つけた3月からお話が始まります。双眼鏡を手にした作者は、注意深くツミの観察を続けます。ツミは恋の季節を経て、巣を作り、子育てに励みます。
タカを観察する人は「ホーク・ウォッチャー」と呼ばれるそうです。この絵本を読んで、あなたもホーク・ウォッチャーの一員になりませんか。(店主)
ツミ(たくさんのふしぎ2022年3月号)
文・絵 兵藤崇之
福音館書店
2022年3月1日発行
定価770円(本体700円+税10%)
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