ぶたのぴんくさんがかぼちゃをつくるお話です。ぴんくさんのおうちは子だくさん。10匹のこぶたがいます。元気なこぶたたちは、よく食べます。ぴんくさんは食べ物が無くなる冬に向けて、かぼちゃをつくることにしました。
お庭は狭く、ほかの野菜でいっぱいでしたが、りんごの木の下が空いていました。このりんごの木は年をとって実をつけなくなっていました。種をまき肥料をあげると、かぼちゃのつるはぐんぐん伸びて木を登り始めます。
秋になりました。りんごの木の枝から、大きくなったかぼちゃの実がぶらんぶらんと垂れ下がっています。「りんごの木にかぼちゃがなったね」と、こぶたたちは大騒ぎ。でも、ぴんくさんは木登りができません。どうやってかぼちゃを収穫すればよいのでしょう。
このお話は、作者の島津和子さんの実体験がもとになっているというのですから驚きです。島津さんが育てたかぼちゃは梅の木によじ登り、秋には大きな実が育って無事収穫できたそうです。ぴんくさんのかぼちゃも収穫され、こぶたたちや大勢の仲間たちまでご馳走を食べることができました。よかったですね。(店主)
ぴんくさんとかぼちゃ(こどものとも2018年10月号)
島津和子 さく
福音館書店
2018年10月1日発行
本体389円+税
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