絵本作家の林明子さんの原画展に行きました。展示されていた原画は、林さんが画家として歩み出したころの挿絵や、「はじめてのおつかい」や「こんとあき」などのロングセラー絵本まで多数に上ります。原画を通じて、林さんが思い描く世界の一端に少しでも触れることができたように思います。
一つひとつの原画を見ていると、何故かとても楽しくなってきます。そこに描かれた人や物たちがそのまま動き出してくるように見えるのです。絵の中に生き生きとした世界が広がっています。
林さんのキャリアで初期に手がけた雑誌の挿絵を見ても、とても丁寧な仕上がりで驚かされました。林さんの作品づくりの姿勢は終始一貫して変わっていないことがよく分かります。そして、キャリアを積み重ねていく中で、作品はいっそうの深みと広がりを持つようになったと感じました。
会場には大勢の人が訪れ、とても混雑していました。でも会場にいる人たちはみんな心豊かに、幸せを感じているように見えました。親子連れもたくさんいました。林さんの作品を見ながら交わす親子の会話も楽しく聞くことができました。
林さんの原画展は「絵本のひきだし 林明子原画展」と題し、東京・銀座の松屋銀座で7月19日から29日まで開かれています。(店主)
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