物事が「がしーん」とはまるのは気持ちいい。この絵本の作者は、そんな気持ちよさを描きたかったといっています。作者のいう気持ちよさを、理屈抜きで楽しみましょう。
頭にプロペラをつけた乗り物が登場しました。「ぱたぱたぱた」と浮かんでいます。「するするする」と引っ張り上げられたのは別の乗り物。「がしーん!」と合体して、一つの乗り物になりました。なんとも爽快な気分です。
縦開きで高さを表現しています。下に深く沈んで隠れていたものが、だんだん上に引っ張られて姿を現します。「がしーん!」と合体するとどうなるのか、わくわくしてきます。
繰り返しの楽しみ、そして繰り返しでありながら変化も見せる意外性の楽しみがあり、贅沢な構成です。クライマックスを迎えた最後の場面で、子どもたちはどんな表情を見せるでしょうか。(店主)
ぱたぱた するする がしーん(こどものとも年中向き2018年8月号)
作 くりはらたかし
福音館書店
2018年8月1日発行
本体389円+税
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