とても楽しい絵本です。子どもと動物たちが「くるかな? くるかな?」と何かを待っていることろから始まります。この見開きページだけでワクワクしてきます。
ページをめくれば、「きたー!」と大喜びする子どもたち。待っていたのは電車でした。でも、何故か「ばいばーい」と見送ります。そのあと、また「くるかな? また くるかな?」。そして、「きた きたー!」と大喜びしたあと「ばいばーい」。
どうして電車に乗らないのでしょう。その理由は「作者のことば」を読んで納得しました。作者のきくちちきさんの息子さんは電車が大好き。乗りに行っても、すぐには乗らず、何度も通り過ぎるのを見ていたそうです。電車が来るのか来ないのか、ワクワクしながら楽しく待っています。
絵本では3回目の電車で「のりまーす のりまーす」。本当に楽しそう。ここまで子どもの気持ちに寄り添えることに感嘆します。素晴らしい絵本です。(店主)
でんしゃ くるかな?(こどものとも 0.1.2. 2018年8月号)
きくちちき
福音館書店
2018年8月1日発行
本体389円+税
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