ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2016年8月5日金曜日

【本の紹介】ママのバッグ


ママのバッグ
こどものとも年少版2016年9月号
福音館書店

花山かずみ 作

 読んでいてとても楽しい気持ちになる絵本です。鉛筆で描き込まれた柔らかいタッチのモノクロの絵から、たくさんのお話を読み取れるからでしょうか。
 雨の日、傘をさして、主人公のしゅうくんとママがお買い物でお出かけするところから絵本は始まります。絵本の色使いは赤と黒。ママの赤いバッグ以外は黒い鉛筆で描かれています。
 しゅうくんはママとはぐれないよう、しっかり赤いバッグを見ています。でも、バッグだと思ったら赤いポストでした。次はりんご、赤いお魚のタイ、そしてランドセル。赤いバッグはいろいろなものに変わります。「あれれ ママじゃない!」
 でも、ママはすぐにしゅうくんを見つけてくれました。「ああ よかった」
 お買い物をする商店街にはたくさんのお店があります。そして、たくさんの人たちとすれ違います。描かれた場面ごとにたくさんのお話が詰まっています。読むたびに新しいお話が湧き出てきそうです。お店の中には千葉市に実在する絵本屋さんも登場して、うれしいサプライズでした。

0 件のコメント:

【本の紹介】もし ぼくが 鳥だったら パレスチナとガザのものがたり

 高い壁の前で、自分が鳥であったらと願う子どもの物語です。かつて子どもの家は壁の向こう側にありました。鳥になれば、壁を越えて家まで飛んでいけるでしょう。  子どもは銃を持った人に家を追い出されたのです。今は壁に取り囲まれた狭い場所に住んでいます。  そこはパレスチナのガザ地区とい...