かみをきってよ
岩崎書店
長田真作
なんてかっこいいおとうさんでしょう。主人公の男の子がおとうさんと同じ髪型になって大喜びする気持ちがよく分かります。
髪の毛がボサボサになった男の子。「これじゃあまるでけむしだよ」とおとうさんに言いますが、おとうさんは「まあそうだな」とそっけない。
男の子とおとうさんは一緒に出かけます。途中で花を見たり、カフェでお茶したり、森ではお昼寝までしています。のんびり過ごしてから「さてやっとついたぞ」とおとうさん。そこは美容院のようです。実は、おとうさんは美容師でした。遠慮がちに「かみをきってよ」とお願いする男の子。「まあしょうがないな」と、ここでもそっけないおとうさん。でも「いいぞとくべつにきってやろう」と言ってくれました。
ベタベタしない子どもとの付き合い方はとても現代的。でも深い愛情で結びついているようすが伝わります。シンプルながら温かい色彩の絵も魅力的です。
ベタベタしない子どもとの付き合い方はとても現代的。でも深い愛情で結びついているようすが伝わります。シンプルながら温かい色彩の絵も魅力的です。
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