フレデリック
好学社
ちょっとかわったのねずみのはなし
レオ=レオニ
訳 谷川俊太郎
牧場を囲む石垣に、おしゃべりな5匹の野ねずみたちが住んでいます。お百姓さんが引っ越してしまい、牧場の納屋は傾き、サイロは空っぽ。もうすぐ冬が来るのに食べ物がありません。野ねずみたちは夜も昼も働き、食べ物を集め始めました。
ところが、その中でフレデリックだけは何もしません。「こうみえたってはたらいてるよ」とフレデリックは言います。お日さまの光や牧場の色、それから言葉を集めているというのです。みんなが少し腹を立ててしまうのも、仕方がないかもしれませんね。
冬が来て雪が降り始めます。野ねずみたちは、しばらくぬくぬく楽しく過ごしていましたが、食べ物が無くなるとおしゃべりをする気にもなりません。でもフレデリックが話始めると、不思議なことにお日さまのあたたかい光が感じられ、たくさんの色が見えてきました。言葉は詩になってみんなの心に響きます。
ちょっぴり得意げなフレデリックに、みんなは大喜びで拍手喝采です。生き生きと動き回るかわいい野ねずみたちの魅力がいっぱいの絵本です。
0 件のコメント:
コメントを投稿