《こどものとも》傑作集
福音館書店
山本忠敬 え
ある街の消防署の隅っこに、ジープを改良した消防車のじぷたがいました。じぷたはちびっこでも働き者。小さなおうちの火事では大活躍です。
でも、大きなビルの火事で飛び出していくのは、はしご車ののっぽくんと高圧車のぱんぷくんと救急車のいちもくさん。のっぽくんは長く伸びるはしごで、高いところから水をかけて火を消してしまうし、窓から人を助けることもできます。ぱんぷくんの力の強いポンプがあれば、火がどんなに熱くても一瞬に消えてしまいます。怪我をした人がいれば、いちもくさんはどこにでもかけつけて、素早く病院に運べることができます。ほかの消防車と並んだじぷたは、ちっぽけでみにくい自分が悲しくなりました。
そのとき、隣の村で山小屋の火事が起こります。じぷたに出動命令が出ます。じぷたは山火事になるのを止めることができるでしょうか。
丁寧に描かれた絵は迫力があります。表情豊かな消防車たちの会話も楽しめます。
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