ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2015年9月3日木曜日

【本の紹介】おおきな木

おおきな木

あすなろ書房
シェル・シルヴァスタイン
村上春樹 訳

 「大きな木」に登場するのは一本の木と一人の少年だ。
 木は少年に、できる限りのものを与える。葉っぱは王様の冠となり、空腹を満たすりんごを与えることもできた。少年が成長すると、りんごを売ってお金を得ることも教えた。家が欲しいといわれ、自らの枝を与えた。遠くに行きたいという少年に舟を作りなさいと幹を与え、最後には切り株になってしまった。
 遠くへ行ったはずの少年は、年老いた後、木のところに戻ってきた。何も与えるものがない木。少年は静かに休める場所が欲しいといい、木は切り株になった自分に座りなさいという。少年は腰を降ろす。そして、木はしあわせを感じていた。
 少年は舟で遠くに行く前、「こころがかなしすぎる」といっていた。切り株に座り、どこか遠くをみているような少年。彼にも、しあわせを感じてほしいと願わずにはいられない。


0 件のコメント:

【ご報告】「お花見散歩2025」を開催しました!

 くわのみ書房は4月5日(土)、「お花見散歩2025」を開催しました。お天気に恵まれ、爽やかな一日をお散歩とお花見で楽しみました。  くわのみ書房を同日午前12時過ぎに出発し、途中のコンビニエンスストアに寄って飲み物や食べ物を調達。習志野市藤崎の森林公園を経由して鷺沼城址公園まで...