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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2023年7月14日金曜日

【本の紹介】ちょうが ちょん!(ちいさなかがくのとも2023年8がつごう)




 生物のようすを見事に生き生きと描いた絵。これが切り絵で制作されていることに驚かされます。

 ちょうの産卵を描きました。ちょうの幼虫は、その種類によって食べ物が決まっていることが多いそうです。そのため、ちょうのメスは幼虫が食べる植物を見つけて卵を産みつけます。幼虫は孵化したら、すぐそばにある葉っぱを食べればよいという訳です。

 キャベツの周りをひらひら飛んでいるのは白いちょう。カタバミの周りには小さなちょう、ミカンの木には大きなちょうがやって来ました。それぞれのちょうはおなかを丸めて、葉っぱにおしりを「ちょん!」。そこには卵がありました。やがて卵から、ちょうの赤ちゃんの幼虫が生まれます。

 ちょっと舌がくすぐったくなるような文章も楽しい。地球の生命を身近に感じる絵本です。(店主)


ちょうが ちょん!(ちいさなかがくのとも2023年8月号)

みやまつともみ さく


福音館書店

2023年8月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

【本の紹介】ひこうきでおでかけ(こどものとも年中向き2023年8月号)




 飛行機の旅を追体験できる絵本です。飛行機に乗るときのワクワクする気持ちがよみがえります。

 羽田空港にやってきた親子連れ。今日は飛行機に乗って福岡に行きます。

 チェックインから到着まで、子どもとおとうさんが飛行機に乗るようすが丁寧に描かれています。離陸のときのふわっとした感覚、急速に高く高く上っていくときの気持ちの高まり、ベルト着用サインが消えたときの満足感。飛行機に乗る楽しみは、子どもも大人も一緒です。

 福岡空港がある場所は市街地のすぐ近く。「この空港に到着する間際、空から見える風景はまるでミニチュアの街を見ているみたいだったなあ」とつぶやいたのは、私でした。(店主)


ひこうきでおでかけ(こどものとも年中向き2023年8月号)

ケッソクヒデキ さく


福音館書店

2023年8月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2023年7月13日木曜日

【本の紹介】ぴったんこ(こどものとも0.1.2. 2023年8月号)




 触れ合うことの喜びを伝える絵本です。触れ合う相手の温もりを想像して幸せな気持ちになれます。

 子どもが触れ合いを求めたのはモフモフのイヌ。とても優しそうで頼りがいもありそうです。

 最初に「ぴったんこ」するのはおてて。ほっぺとほっぺも、ぴったんこします。おなかとおなかの次は、あら、おしり!

 最後は「ぜんぶ ぜーんぶ」のぴったんこ。子どももイヌも、幸せいっぱいの笑顔です。(店主)


ぴったんこ(こどものとも0.1.2. 2023年8月号)

阿部結


福音館書店

2023年8月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

【本の紹介】しゃっく しゃく(こどものとも年少版2023年8月号)




 楽しい結末を迎えて、誰もがニッコリしてしまう絵本です。一人の子どもの行動が大勢の子どもの共感を得て、予想外の展開を見せてくれます。

 小さなシャベルで「しゃく」。子どもが穴を掘り始めます。仲間が一人加わって「しゃっく しゃく」。小さな穴は、少し大きな穴になりました。

 さらに仲間が増えて「しゃっく しゃく しゃっく しゃく しゃっく しゃく」。少し大きな穴は大きな穴になりました。あっちこっちで「もっと もっと しゃっく しゃく」。大きな穴はどんどん大きくなって…。

 すべての登場人物(動物も!)が一人ひとり丁寧に描かれています。子どもも大人も穴掘りに夢中です。「シュルルルルー」とお水を入れたら大きなプールの出来上がり。「バッシャーン!」(店主)


しゃっく しゃく(こどものとも年少版2023年8月号)

花山かずみ さく


福音館書店

2023年8月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)


※『しゃっく しゃく』をもっと楽しんでいただくため、花山かずみさんが「しゃっくしゃく新聞」を作りました。くわのみ書房で配布中! 花山さんのウェブサイト(https://hana-kazu.com/)からもご覧いただけます。

2023年7月6日木曜日

【本の紹介】世界で最後の花 絵のついた寓話




 大人のための寓話です。戦争が私たちに何をもたらすか、とてもシンプルに描きます。戦争は、世界のあらゆるものを破壊してしまうのです。

 人間が暮らす町、都市、村が地上から消え、森も林も全滅します。庭も芸術作品も失われ、人間は男も女も子どもたちも、惨めな存在になってしまいました。

 何をするでもなく、ぼんやり座り込むだけの人間。歳月が過ぎ、生き残った数人の将軍たちは、最後の戦争が何のためだったのかすら、もう思い出せません。ある日、それまで花を一度も見たことのなかった若い娘が、たまたま世界に残った最後の花を目にします。そして、そこからまた、新しい歴史が始まります。

 でも、人間は何と愚かなのでしょう。再び戦争になり、ありとあらゆるものが破壊されてしまうのです。ただ、一人の男性と一人の女性、そして一本の花を除いて。私たちが希望を失うことはないのです。(店主)


世界で最後の花 絵のついた寓話

ジェームズ・サーバー

村上春樹 訳


ポプラ社

2023年6月12日発行

定価:本体1600円[税別]

2023年7月5日水曜日

【本の紹介】おばあちゃんのにわ



 おばあちゃんと子どもの交流を描いた絵本です。おばあちゃんは、もとはニワトリ小屋だった家に一人で住んでいます。家の裏には庭があり、そこではトマトやキュウリ、ニンジン、そしてリンゴが採れました。

 子どもは毎朝早く、おとうさんの車でおばあちゃんの家に届けられます。そして、朝食を食べ、おばあちゃんに送られて学校に行きます。雨が降ると、おばあちゃんは学校に行く途中、ミミズを探して集めます。ミミズは野菜の畑の土をふかふかにし、養分が行き渡るようにしてくれるのです。

 この絵本の子どもは作者の一人、ジョーダン・スコット自身です。彼のおばあちゃんはポーランドで生まれ育ち、第2次世界大戦後、夫とともにカナダへ移住しました。そのため英語は上手に話せなかったようです。交わす言葉は少なくても、二人は身振りや手振り、そして共通の関心事だった食べることを通じて、心を通わせることができました。

 やがて、おばあちゃんは家を出て、子どもの家で一緒に暮らすようになります。窓の外は雨。おばあちゃんは、もう外には出られないようです。子どもは雨の中で、おばあちゃんに手を振りました。そして、かつておばあちゃんがしたように、ゆっくり歩きながらミミズを集めるのです。(店主)


おばあちゃんのにわ

ジョーダン・スコット 文

シドニー・スミス 絵

原田勝 訳


偕成社

2023年7月発行

定価[本体価格1600円+税]

2023年7月4日火曜日

【本の紹介】ぼくは川のように話す




 誰もが生きていく上で何かしらの困難を抱えています。辛いことですが、困難を受け入れることで希望が生まれます。

 この絵本は、吃音の子どものお話です。しゃべり方がほかの子どもと違い、どもってしまうのです。まわりの子どもたちから自分が笑われていると思い、吃音の子どもは心を閉ざします。

 そんな子どもを、おとうさんが川に連れて行きます。お父さんは子どもの肩を抱き寄せ、川を指さしていいました。「ほら、川の水を見てみろ。あれが、おまえの話し方だ」

 川の水は、泡立ち、波を打ち、渦を巻き、砕けます。子どもを受け入れる川は、水面に光を輝かせ、息をのむほど美しい。「ぼくは話す、川のように」。子どもの言葉が胸に染み入ります。(店主)


ぼくは川のように話す

ジョーダン・スコット 文

シドニー・スミス 絵

原田勝 訳


偕成社

2021年7月発行

定価[本体価格1600円+税]

【本の紹介】いま、日本は戦争をしているー太平洋戦争のときの子どもたちー

 日本はこれまで多くの戦争を経験しています。とくに1941年12月から始まった太平洋戦争で日本は壊滅的な状況に陥り、その敗戦をきっかけに、日本は戦争をしない平和国家を目指すことにしました。  この絵本は「いま、日本は戦争をしている」ことを伝える絵本です。作者は、太平洋戦争のときに...