生物のようすを見事に生き生きと描いた絵。これが切り絵で制作されていることに驚かされます。
ちょうの産卵を描きました。ちょうの幼虫は、その種類によって食べ物が決まっていることが多いそうです。そのため、ちょうのメスは幼虫が食べる植物を見つけて卵を産みつけます。幼虫は孵化したら、すぐそばにある葉っぱを食べればよいという訳です。
キャベツの周りをひらひら飛んでいるのは白いちょう。カタバミの周りには小さなちょう、ミカンの木には大きなちょうがやって来ました。それぞれのちょうはおなかを丸めて、葉っぱにおしりを「ちょん!」。そこには卵がありました。やがて卵から、ちょうの赤ちゃんの幼虫が生まれます。
ちょっと舌がくすぐったくなるような文章も楽しい。地球の生命を身近に感じる絵本です。(店主)
ちょうが ちょん!(ちいさなかがくのとも2023年8月号)
みやまつともみ さく
福音館書店
2023年8月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
0 件のコメント:
コメントを投稿