私もそう思っていました。「焼きそばパン」って、なんかヘンですよね? 何がヘンなのか。この写真絵本の冒頭で指摘されています。
焼きそばは、それだけで食事になるものです。つまり、「ごはん」みたいなもの。一方で、パンはもともと西洋の主食であり、これも「ごはん」のようなもの。だから、焼きそばパンは、ごはんをごはんで挟んで食べるようなもの。確かに、ヘンですよね。
作者のそうした疑問から、お話が展開していきます。作者は次に、焼きそばの麺、そしてパンが、どちらも同じように小麦から作られているところに着目します。小麦で作られる焼きそばとパンは合体し、日本で焼きそばパンとして定着しています。お米のごはんとお寿司、あるいはごはんとお餅(もち米から作られるので、これも米)を合体させて食べるようなことはしないのに、なぜ?
小麦は粉にして食料にします。小麦粉はパンになったり麺になったり、さまざまに姿を変えていきます。世界には小麦粉を使った食べ物がたくさんあります。異なる食べ物が組み合わされ、新しい食べ物が生まれてくるのです。そんな「食」の変化は、本当に面白いと思います。(店主)
焼きそばパンはヘン? 小麦のへんしん(たくさんのふしぎ2026年8月号)
森枝卓士 文・写真
福音館書店
2026年8月1日発行
定価880円(本体800円+税10%)

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