誰もが生きていく上で何かしらの困難を抱えています。辛いことですが、困難を受け入れることで希望が生まれます。
この絵本は、吃音の子どものお話です。しゃべり方がほかの子どもと違い、どもってしまうのです。まわりの子どもたちから自分が笑われていると思い、吃音の子どもは心を閉ざします。
そんな子どもを、おとうさんが川に連れて行きます。お父さんは子どもの肩を抱き寄せ、川を指さしていいました。「ほら、川の水を見てみろ。あれが、おまえの話し方だ」
川の水は、泡立ち、波を打ち、渦を巻き、砕けます。子どもを受け入れる川は、水面に光を輝かせ、息をのむほど美しい。「ぼくは話す、川のように」。子どもの言葉が胸に染み入ります。(店主)
ぼくは川のように話す
ジョーダン・スコット 文
シドニー・スミス 絵
原田勝 訳
偕成社
2021年7月発行
定価[本体価格1600円+税]
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