ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2023年7月4日火曜日

【本の紹介】ぼくは川のように話す




 誰もが生きていく上で何かしらの困難を抱えています。辛いことですが、困難を受け入れることで希望が生まれます。

 この絵本は、吃音の子どものお話です。しゃべり方がほかの子どもと違い、どもってしまうのです。まわりの子どもたちから自分が笑われていると思い、吃音の子どもは心を閉ざします。

 そんな子どもを、おとうさんが川に連れて行きます。お父さんは子どもの肩を抱き寄せ、川を指さしていいました。「ほら、川の水を見てみろ。あれが、おまえの話し方だ」

 川の水は、泡立ち、波を打ち、渦を巻き、砕けます。子どもを受け入れる川は、水面に光を輝かせ、息をのむほど美しい。「ぼくは話す、川のように」。子どもの言葉が胸に染み入ります。(店主)


ぼくは川のように話す

ジョーダン・スコット 文

シドニー・スミス 絵

原田勝 訳


偕成社

2021年7月発行

定価[本体価格1600円+税]

0 件のコメント:

【本の紹介】みんなの かきのみ(ちいさなかがくのとも2025年11月号)

 くわのみ書房の周りでも、多くの柿の木を見ることができます。秋になるとたくさんの実をつけます。  自分で柿の木から実を取って食べたことがある人も少なくないでしょう。柿はとても身近な果物です。  柿の木の高いところの実がそのまま残っているようすをよく見かけます。これは鳥などの生き物...