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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2016年8月10日水曜日

【本の紹介】あめのひのかえりみち


あめのひのかえりみち
こどものとも2016年9月号
福音館書店

岩井真木 文
五十嵐大介 絵

 カッパと長靴があれば、雨の日も楽しく歩けそうです。保育園の帰り道、そうくんとかいくんの兄弟はカッパを着ただけで大はしゃぎ。どんなお楽しみが待っているのでしょう。
 水がたくさん流れている排水溝では、小枝を落としてどんなふうに流れるか見てみました。別々の水たまりでは、ジャンプした後の音が違うことも発見。坂を駆け上ると、駐車場の下に緑の街が広がっていました。
 おかあさんも「きょうはのんびりかえろうか」。花も虫も蜘蛛の巣も、雨の日はしずくできらきらしています。
 憂鬱になりがちな雨の日。いつも時間がなかったり、手荷物が多かったりで、なかなかのんびり歩く気持ちにもなれません。作者の岩井さんは、日々奮闘する保護者の方を応援する気持ちでこの作品を書いたそうです。そのやさしさが伝わってくる絵本です。

2016年8月9日火曜日

【本の紹介】ひこざさんとまほうのじゃがいも



ひこざさんとまほうのじゃがいも
こどものとも年中向き2016年9月号
福音館書店

木村晃彦 さく

 この絵本の主人公は、いのししのひこざさん。畑に埋めたじゃがいもが増えるのを待ちきれず、何回も掘り出して食べてしまいます。
 おくさんのおみつさんは、ポテトサラダやこふきいも、ポテトフライなど、美味しそうなじゃがいも料理を次々に登場させます。ひこざさんが待ちきれないのも仕方がないですね。
 畑に一つだけ残ったじゃがいもを、ひこざさんは何としても守ろうとします。といっても、自分が食べないように我慢するだけ。ひこざさんはそのため、自分宛の立て札まで作りました。その甲斐あって、じゃがいもは元の数より多く収穫することができました。本当に魔法のようです。よかったね、ひこざさん。
 作者の木村晃彦さんは宮崎県でペンションを経営し、奥さまと一緒に育てた野菜などをお客様に提供されているそうです。パンを作る小麦やデザートの果物、そしてハチミツまで自作されているそうです。この絵本はそうした生活の中から生み出されました。土から作り出される食べ物の美味しさがとてもよく伝わってきます。

2016年8月7日日曜日

【本の紹介】おひさま ずんずん



おひさま ずんずん
こどものとも0.1.2.2016年9月号
福音館書店

卯月俊光 さく

 お山があります。富士山でしょうか。青みがかった緑色が涼やかです。
 その背後から「ぴかっ」と出てきたのはおひさま。赤いまん丸ですが、縁の内側に金色の環が描かれ、光り輝くようすが伝わります。
 おひさまが「ずんずん」と高く昇ると、出てきたのは雲。雨も「ざざざー」と降ってきました。雨が止んだら、おひさまはますます強く光り輝くようになりました。
 不動のお山を中心に、空が変化する動きを楽しみます。何も変わっていないように見えるお山も、雨の後は違った色になっていました。

2016年8月5日金曜日

【本の紹介】ママのバッグ


ママのバッグ
こどものとも年少版2016年9月号
福音館書店

花山かずみ 作

 読んでいてとても楽しい気持ちになる絵本です。鉛筆で描き込まれた柔らかいタッチのモノクロの絵から、たくさんのお話を読み取れるからでしょうか。
 雨の日、傘をさして、主人公のしゅうくんとママがお買い物でお出かけするところから絵本は始まります。絵本の色使いは赤と黒。ママの赤いバッグ以外は黒い鉛筆で描かれています。
 しゅうくんはママとはぐれないよう、しっかり赤いバッグを見ています。でも、バッグだと思ったら赤いポストでした。次はりんご、赤いお魚のタイ、そしてランドセル。赤いバッグはいろいろなものに変わります。「あれれ ママじゃない!」
 でも、ママはすぐにしゅうくんを見つけてくれました。「ああ よかった」
 お買い物をする商店街にはたくさんのお店があります。そして、たくさんの人たちとすれ違います。描かれた場面ごとにたくさんのお話が詰まっています。読むたびに新しいお話が湧き出てきそうです。お店の中には千葉市に実在する絵本屋さんも登場して、うれしいサプライズでした。

【企画展】村上春樹とイラストレーター-佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-



村上春樹とイラストレーター-佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸-
ちひろ美術館・東京
2016年5月25日(水)~8月7日(日)

 村上春樹の作品は、その装丁で記憶されていることも多いようです。この企画展は、村上作品の装丁と特に関係の深いイラストレーターに着目し、その共同作業を紹介しています。
 4人のイラストレーターはそれぞれかなり強い個性を発揮しながら、村上作品の味を一層引き立てています。作家とイラストレーターが相互に認め合っているからこそ、彼らの共同作業が相乗効果を生み出しているのでしょう。
 実は、4人のイラストレーターは全員が絵本作家でもあります。村上春樹にも絵本の作品があり、また外国の作品を翻訳して紹介するなど、絵本に対する関心は高いといってよいでしょう。
 豊かな創造性を備えた人たちが絵本の世界を広げています。村上作品の世界を彩った多くのイラストレーションに囲まれ、ちひろ美術館で幸せなひとときを過ごすことができました。

2016年8月4日木曜日

福音館書店の月刊誌9月号が入荷しました!




 福音館書店の月刊誌9月号が入荷しました。「こどものとも年少版」のタイトルは「ママのバッグ」。雨の日、おかあさんと買い物に出かけたしゅうくんは、はぐれないようにおかあさんの赤いバッグを見失ないようにしています。作者は花山かずみさん。バッグ以外は鉛筆によるモノクロ表現ですが、ページごとに描かれた人たちの会話が聞こえてくるようです。
 「こどものとも0.1.2」は「おひさま ずんずん」、「こどものとも年中向き」は「ひこざさんとまほうのじゃがいも」がテーマ。「こどものとも」は「あめのひのかえりみち」がテーマです。
 「ちいさなかがくのとも」のテーマは「なにがとおったの?」、「かがくのとも」は夏休みの工作でチャレンジしてもよさそうな「ぎゅうにゅうパックでつくろう」です。「たくさんのふしぎ」は「川は道 森は家」がテーマです。
 「母の友」は特集で「正解はあるの? 叱り方」をテーマに取り上げました。手作り工作の紹介記事で「紙パックで作る『ぞうくんのさんぽ』」もあります。

2016年8月2日火曜日

【本の紹介】船を見にいく



船を見にいく
きじとら出版

アントニオ・コック 作
ルーカ・カインミ 絵
なかのじゅんこ 訳

 港に近い街に住む「ぼく」は、よく船を船を見に行きます。高層ビルみたいに巨大な船です。
 船を見ていて、ぼくは気づきました。船はゆっくりと、息をしながら眠っています。船は生きているのです。でも、誰も船が生きていることを知りません。知ったところで、誰も気にしないのです。
 夜、船の中に入ると、ひんやりしていて透明な人たちが沢山います。旅人の幽霊です。パパもママも、透明な旅人のことは何も話してくれません。だから、ぼくは港に行って、旅人たちのことを船に聞いてみます。船は、海や人びとに、そして休むことなく働き続ける港に笑いかけていました。
 船と会話する一人の時間。その時間を積み重ねることで、ぼくはいつか独り立ちして、この港から旅立つことを知ります。ぼくの心の力強さと、それを育む港の暖かさが伝わる絵本です。

【本の紹介】僕への小さな旅

 小さな旅の絵本です。子どものころに暮らした海辺の町に帰る旅です。青い空と海の水平線が鮮やかに描かれています。  夏休みを過ごした古い洋館は、おばあさんの家でした。屋根裏の部屋に残されたおもちゃ箱の中に見つけた赤いボタンは、くまのぬいぐるみのチョッキについていたもの。くまの「モル...