2022年2月、ロシアがウクライナ侵攻を始めました。2024年5月になった今も、この戦争の終わりは見えてきません。
戦争が長引くことに伴い、私たちの関心も薄れていくように思え、とても気がかりです。戦争が日常である世界を誰が望むでしょう。
この絵本は戦争が始まって1カ月のうちに描かれたといいます。作者はウクライナのイラストレーター・絵本作家です。ウクライナとロシアの国境近くの街で暮らしていましたが、妻と幼い子どもとともに故郷を捨て、避難生活を余儀なくされました。
絵だけで構成された絵本です。暗闇の世界から黄色の蝶が現れ、やがて青色の空の下に人々を導きます。この絵本は作者の確信であり、希望であり、信念です。戦争は終わり、新しい平和なウクライナでの暮らしが始まることを私たちに示しています。
この絵本の売上の一部は The Universal Reading Foundation を通じてウクライナの子どもたちに本を贈る活動に寄付されます。(店主)
イエロー バタフライ
オレクサンドル・シャトヒン
講談社
2023年9月25日発行
定価:本体2300円(税別)
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