ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2024年5月18日土曜日

【本の紹介】カラスノエンドウの たねが とんだ(かがくのとも2024年6月号)




 カラスノエンドウは空き地や道端でよく見かけるマメ科の植物です。身近な草花ですが、生命の不思議を感じることができます。どんな不思議なのか、この絵本でみてみましょう。

 カラスノエンドウは、春になるとあかむらさき色のかわいい花を咲かせます。でも、実はカラスのように真っ黒になります。だから、名前にカラスと付くのかな。

 春が終わるころ、黒い実が2つに割れています。まだ割れていない実を見つけたら、そっとつまんでみましょう。実が割れて、中に入っていた種が勢いよく飛び出します。実が割れるとき、「パチッ」という音も聞こえます。種を飛ばしたあとの実は、面白いことにさやがねじれているようです。

 ところが、雨の日。黒い実をつまんでも種は飛びません。ねじれていたさやも、ねじれが戻っています。種が飛び出るときに聞こえる音も聞こえず、カラスノエンドウのしげみはシーンとしています。雨で濡れたせい? この絵本では、それを調べるための実験のやり方も教えてくれます。(店主)


カラスノエンドウの たねが とんだ(かがくのとも2024年6月号)

高柳芳恵 ぶん

大橋慶子 え


福音館書店

2024年6月1日発行

定価460円(本体418円+税)

0 件のコメント:

【ご案内】村上春樹の絵本を読む会 vol.13

      くわのみ書房は「村上春樹の絵本を読む会 vol.13」を8月9日(金)に開催します。作家・村上春樹さんによる翻訳絵本を楽しみましょう。  今回取り上げる絵本は『ハリス・バーディックの謎』(河出書房新社)です。初版発行は1990年11月。その後、新装版が2015年7月に...