大事なものを「いざ」というときに使えるようにしまっておくことが「とっておき」。食べ物も大事なものの一つですが、長い間しまっておくためには工夫が必要です。この絵本のお話は、食べ物をいつでも食べられるように保存しておく方法を解説する「とっておきのはなし」です。
取り上げるのはミニトマトです。大事に育てたミニトマトがたくさんとれました。いっぱい食べても人にあげても、まだ余ります。
余ったミニトマトを腐らせずに、保存する方法があります。腐る原因となる菌が住みにくい状態を作ればよいのです。そのためには、乾かしたり、お酢に漬けたり、熱くしたり冷たくしたり、とっても甘くしたりします。つまり、ドライトマトやピクルス、ピューレ、ジャムにしてしまうということ。
私たちは昔から知恵をしぼって食べ物を保存する方法を考えてきました。ただとっておくだけではなく、違った美味しさも生まれます。台所や食卓を探せば、ミニトマト以外にも、きっといろいろ見つかります。(店主)
とっておきのはなし(かがくのとも2023年8月号)
こがしわかおり・まるもとただゆき さく
福音館書店
2023年8月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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