表紙の絵はおかあさんが子どもを連れ歩く姿を描きます。おかあさんは心の中で「ついておいで」と呼びかけ、子どもはそれに一生懸命応えようとしているのでしょう。お互いを見つめ合い、しっかり手をつないだようすから、子どもの安心し切った気持ちが伝わります。
表紙をめくると動物の親子がつぎつぎと登場します。おかあさんが「ついておいで」と呼びかけ、子どもはそれに応えます。親の眼差しがとてもやさしい。言葉は無くても、親子の会話が聞こえてくるようです。
子どもは親についていくことで成長します。ついていけば、楽しいこともつらいこともあるでしょう。しばらくは親に守られながら、やがて独り立ちして歩き始め、次に誰かを守る立場になります。
この絵本の子どもは最後に、もう予行練習を始めました。「ついておいで」と声をかけて、あとからついてくるのは、さて誰でしょう。(店主)
ついておいで(こどものとも0.1.2. 2020年1月号)
やすえりえ 文
でくねいく 絵
福音館書店
2020年1月1日発行
本体400円+税
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