ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2019年12月13日金曜日

【本の紹介】ついておいで(こどものとも0.1.2. 2020年1月号)




 表紙の絵はおかあさんが子どもを連れ歩く姿を描きます。おかあさんは心の中で「ついておいで」と呼びかけ、子どもはそれに一生懸命応えようとしているのでしょう。お互いを見つめ合い、しっかり手をつないだようすから、子どもの安心し切った気持ちが伝わります。
 表紙をめくると動物の親子がつぎつぎと登場します。おかあさんが「ついておいで」と呼びかけ、子どもはそれに応えます。親の眼差しがとてもやさしい。言葉は無くても、親子の会話が聞こえてくるようです。
 子どもは親についていくことで成長します。ついていけば、楽しいこともつらいこともあるでしょう。しばらくは親に守られながら、やがて独り立ちして歩き始め、次に誰かを守る立場になります。
 この絵本の子どもは最後に、もう予行練習を始めました。「ついておいで」と声をかけて、あとからついてくるのは、さて誰でしょう。(店主)

ついておいで(こどものとも0.1.2. 2020年1月号)
やすえりえ 文
でくねいく 絵

福音館書店
2020年1月1日発行
本体400円+税

0 件のコメント:

【本の紹介】窓の向こう、その先に

 小学5年生の女の子が主人公のお話です。思春期間近の子どもの心情が瑞々しく描かれます。  主人公の名前は穂乃果。作文の授業で「わたしの一番すきな場所」というテーマが与えられ、穂乃果は自分の家のリビングルームの窓を思い浮かべます。  窓から電車が見えるのです。穂乃果は、いつも同じ時...