かんちゃんは、空に浮かぶ雲の上で暮らしています。コロちゃんは、火山の中にある地底の国にお家があります。別世界で暮らす二人が出会い、仲良しの友だちになるところからお話が始まります。
遠いところで暮らす二人がどうやって出会ったのでしょう。それは、かんちゃんが食いしん坊だったから。かんちゃんのまわりにある雲をむしると、おいしい綿あめになります。かんちゃんが綿あめを食べ過ぎて、雲に大きな穴があきました。かんちゃんは、その穴から落っこちてしまいます。着いたところが、コロちゃんのいる地底の国でした。
お話が3つ入っています。最初はかんちゃんがやってきた地底の国のお話。2つ目は、コロちゃんが訪れた雲の上の国のお話。そして、3つ目は、二人が思いがけず行くことになった氷の国のお話です。氷の国では新しい友だちのレンちゃんも登場します。
ちょっと不思議な世界を旅しているような気分になります。おいしそうな食べ物もいっぱい出てきます。何より友だちと一緒に過ごす楽しさがよく描かれています。(店主)
そらのかんちゃん、ちていのコロちゃん
東直子 作
及川賢治 絵
福音館書店
2018年10月5日発行
本体1500円+税
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