【本の紹介】まめつぶこぞうパトゥフェ
スペインのカタルーニャ地方に伝わる昔話が絵本になりました。主人公のパトゥフェはまめつぶほどしかない小さな子どもです。お百姓さんのおとうさんとそのおかみさんのおかあさんと暮らしています。
小さくてもパトェフェは元気に動き回り、お使いで買い物をすることもできます。でも、外を歩いているとき、踏み潰されたら大変です。そこでパトゥフェは、自分がいることを知ってもらうため、歌を歌って行きました。
次にパトゥフェはおとうさんにお弁当を届けに行くと言い出します。力持ちのパトゥフェは、お弁当が入った籠も簡単に持ち上げることができました。でも、途中で雨が降ってきて、キャベツの下に潜り込んだパトゥフェは牛に飲み込まれてしまいます。さて、パトゥフェはどうやって牛のお腹の中から出てきたのでしょう。
この絵本をつくったのは、お二人の日本人です。お話を書いたのはスペイン語翻訳家の宇野和美さん、絵を描いたのは版画家として活躍するほか絵本も多く手掛けているささめやゆきさんです。ゆかいなお話がテンポよく展開します。ユーモラスな絵にも親しみを感じます。おおらかな昔話の世界を存分にお楽しみください。(店主)
まめつぶこぞうパトゥフェ
宇野和美 文
ささめやゆき 絵
BL出版
2018年10月20日発行
本体1600円+税
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