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2019年6月20日木曜日

【本の紹介】ロミオとジュリエット




 原作はウィリアム・シェイクスピアによる戯曲です。誰もが知っていると言ってよいほど有名な作品が贅沢な絵本になりました。
 原作を読んだことはなくても、お話は大筋知っていたつもりでした。この絵本を読むと、かなり荒唐無稽にも感じられるラブストーリーだったことが分かります。
 訳者あとがきに「これは熱にかられた若者たちが、つかのまの光を放って駆け抜けていく物語なのです」と書かれていることに納得します。シェイクスピアが描いた若者の熱情は、今現在を含め、いつの時代でも見ることができるのです。その普遍性が、この物語を永遠のものにしているように思います。
 国際アンデルセン賞の画家賞を1990年に受賞したリスベート・ツヴェルガーさんが再話し、絵を描きました。とても読みやすく、シックな色使いの絵が物語に深みを与えています。まだ読んだことのない原作も、あらためて読んでみたいと思いました。(店主)

ロミオとジュリエット
再話と絵 リスベート・ツヴェルガー
原作=ウィリアム・シェイクスピア
訳=小森香折

BL出版
本体1700円+税
2018年10月1日発行

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