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2019年6月15日土曜日

【本の紹介】まどのむこうのくだものなあに?(こどものとも年中向き2019年7月号)




 四角い窓がある絵本です。タイトルから窓の向こうに見えるのは果物の一部だと分かります。その果物は、さていったい何でしょう?
 いちごやメロンはやさしい。その次のパイナップルからむずかしくなります。
 果物の一部だけを見せてもらうことは、その部分を拡大して見ることになるようです。最初に出てくるいちごでは、外側についているつぶつぶに何か尻尾のようなものが付いているます。これは雌しべの名残だそうです。
 拡大してじっくりみると、見慣れた果物もまったく別のものに見えてきます。じっくり観察すれば、何か新しいものが見えてくる。その感動が荒井真紀さんにこの絵本を作らせました。荒井さんがじっくり観察して描いた絵を、私たちもたっぷり楽しませていただきましょう。(店主)

まどのむこうのくだものなあに?(こどものとも年中向き2019年7月号)
荒井真紀 さく

福音館書店
2019年7月1日発行
本体407円+税

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【本の紹介】窓の向こう、その先に

 小学5年生の女の子が主人公のお話です。思春期間近の子どもの心情が瑞々しく描かれます。  主人公の名前は穂乃果。作文の授業で「わたしの一番すきな場所」というテーマが与えられ、穂乃果は自分の家のリビングルームの窓を思い浮かべます。  窓から電車が見えるのです。穂乃果は、いつも同じ時...