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2017年8月25日金曜日

【本の紹介】よるのおと



 ある日の夜、世界の片隅で別の時間が流れます。夜は深い青色。引き込まれそうな青い世界です。
 子どもが池のほとりまでやってきました。「ああ、やっとついたよ。おじいちゃんのいえ」と独り言。池の向こうにおじいちゃんの家があります。そこからおじいちゃんの家に着くまで、ほんの短い時間に起こったことが描かれます。
 遠くで汽笛を鳴らす汽車。池で水を飲む鹿たち。蓮の葉の上で蛙が鳴きます。鯉が蛙の脇を通った後、蛙は虫を捕らえました。木に止まっていたふくろうが蛙を狙い、蛙は池に飛び込み難を逃れます。「パシャッ」という音が残り、池に波紋が広がりました。
 作者のあとがきを読めば、この絵本が「古池や 蛙飛び込む 水の音」という松尾芭蕉の俳句をモチーフにしていることが分かります。作者がこの俳句から感じた世界の広がりを、この絵本を通じて私たちも共感することができそうです。

よるのおと
たむらしげる

偕成社
本体1400円+税
2017年6月発行

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